伊勢神宮外宮の正しい参拝方法とおすすめ参拝コース

伊勢神宮へのお参りは内宮と外宮の両参りを
したいものです。
そうでなければ片参宮(かたさんぐう)と
いって昔は嫌いました。

お参りの順番も外宮からお参りするのが、
昔からの習わしとされています。

伊勢神宮は伝統と歴史の重みを感じ、
実際に参拝するときには、敷居が高く失礼の
ないようにと考えてしまいますよね。

そこで、ここでは外宮の神様や正しい参拝方法、
おすすめの参拝コースについてご紹介します。

伊勢神宮 外宮の神様

 

伊勢神宮の外宮の御祭神は

『豊受大御神(とようけのおおみかみ)』

衣食住をはじめとする産業の守り神で、
私たちの生活の基盤を支えて下さる神様です。

天照大神に食事をたてまつる御饌都神
(みけつかみ)として、千五百年ほど前に
この伊勢の地に迎えられました。

参拝の際には、日々、食にあずかり、
命を養えることへの感謝をこめて参拝しましょう。

 

外宮の参拝方法とおすすめコース

外宮へのお参りは、電車の場合、
JR・近鉄伊勢市駅から歩いて5分くらいです。

では、おすすめコースの順番にご紹介します。

まずは表参道火除橋から始まります。

1、火除橋と手水舎

神域の入り口に火除橋という橋がかけられて
います。

江戸時代には橋の近くまで民家があり、
川の水が火災を防ぐ役をしてました。

 

外宮は左側通行で、この橋を渡ると左側に
手水舎があります。

【手水舎での正しい作法】

①右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、手水舎の水を汲んで左手にかける。

②柄杓を左手に持ち替えて、右手にかける。

③次に右手に持ちかえて、左の手のひらで水を貯めて口をすすぎます。

④口をすすぎ終えたら、再度、水を左手に流し清めます。

⑤柄杓を右手に持ち左手を添え縦に立て、残った水で柄を流してから伏せて置きます。

 

水は飲まないこと。柄杓には絶対に口をつけず
に、軽く口をすすぎ、手で口元を隠し、
真下の溝へそっと流します。

 

2、表参道


出典:https://www.tripadvisor.jp/

【第一鳥居】

鳥居は神様のお住いの門にあたります。
鳥居で軽く一礼し、くぐります。

 

【第二鳥居】

この先はより神聖な領域になります。
皇族の方々はここで車を降りられ、お祓いを
なされます。

 

3、御正宮(ごしょうぐう)


 出典:トリップアドバイザー

御正宮は外から順番に板垣、外玉垣、内玉垣、
穂垣と呼ばれる四重の垣が巡らされ、最も清浄
な内院に神様が祀られている御正殿があります。

 

御正殿には天照大御神のおだやかで平和なお姿
の和御魂(にぎみたま)が祀られています。

 

一般的な参拝は、外玉垣南御門の白い幕
(御幌(とばり))の前からです。

 

伊勢神宮では賽銭箱はありません。

「私幣禁断」という規定があり、
御正宮では、昔は天皇陛下以外にお供えを
することは許されませんでした。

個人の奉納は禁止としますという意味で、

個人的な願いをかなえようと手をあわせては
いけません。ということです。

 

【正しい参拝方法】
神前では腰を九十度に折って、最敬礼で二拝、
胸の前で両手を合わせ、右手は少しだけ下に
ずらして二拍手、指を揃えてお祈りし、
最後に再び九十度に最敬礼し一拝お辞儀します。

 

御正宮では、日ごろの感謝を捧げ、自分と
関わりのある産業や地域の繁栄などを祈る
ようにします。

 

別宮

4、多賀宮(たがのみや)

九十八弾の石段を昇ると豊受大御神の荒御魂
(あらみたま)をお祀りされている多賀宮が
鎮座しています。

御正宮に次ぐ第一の別宮です。

荒御魂とは、行動的で力強い神格を表し、
おだやかな側面の和御魂(にぎみたま)に対比
しています。

 

現実的なことを後押しして下さる力強い神様
なので、個人的な事をお願いするというよりは、
何かを実現することを決意表明するとよいと
されています。

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5、土宮

出典:https://www.its-mo.com/

御正宮から多賀宮へ向かう途中の杉木立の中に
別宮の土宮が鎮座しています。

 

外宮一帯の土地の守り神様で、大土御祖神
(おおつちのみおやのかみ)をお祀りされて
います。

 

6、風宮

 

出典:http://k-kabegami.com/

風の神様で、
級長津彦命(しなつひこのみこと)、
級長戸辺命(しなとべのみこと)
をお祀りしています。

 

風雨の順調を司る神様で、稲を中心とする
農作物が無事に生育するように祈りを捧げられ
ています。

 

7、神楽殿

神楽殿は、「御神楽(おかぐら)」と呼ばれる
「舞(踊り)」を神様に捧げて、祈祷を行う
御殿です。

 

外宮の神楽殿では、隣接する「御神札の授与所」
で、「祈祷受付(御神楽、御饌の申込)」と、
御守・お札(御神札)・神棚などおよび御朱印
が授与されています。

 

インフォメーション

住所 三重県伊勢市豊川町279
電話番号(神宮司庁) 0596-24-1111
アクセス JR、近鉄伊勢市駅から徒歩5分
近鉄宇治山田駅から徒歩で8分
参拝時間 1・2月:5:00~17:30
3・4・9・10月: 4:00~19:00
11・12月:5:00~17:00

 

 

月夜見宮(つきよみのみや)

 

外宮の北御門口から北へ一直線に伸びる神路通り
を歩いて5分ほどのところに月読見宮があります。

外宮でただ一所、宮域外にある別宮です。

 

楠や杉などの樹林に囲まれた静かな佇まいに、
天照大御神の弟神である月讀尊の和魂と荒魂
が祀られています。

 

月讀尊は月の神様とされていて、昔は月の満ち
欠けを暦の基準としていたので農業には欠かせ
ないとして崇敬を集めた神様です。

 

こちらでは発想力や直感力、判断力を強くする
パワーがあると言われており、仕事、芸術、
恋愛、家庭運などを強めたり、美に関する願い
にご利益があるとされています。

 

インフォメーション

住所 三重県伊勢市宮後1
アクセス 外宮の北門から徒歩約5分。
JR、近鉄伊勢市駅から徒歩5分
参拝時間 1・2月:5:00~17:30
3・4・9・10月: 4:00~19:00
11・12月:5:00~17:00

 

-おしまいに-

いかがでしたか?

この日は小雨模様でしたが、それでも特別な
氣を感じます。

このコースでおおよそ45分~1時間くらい
かかります。

このコースでなければいけないわけではない
ですが、折角行かれるのであれば、時間に余裕
をもって、ゆっくり参拝して下さい。

初夏(6月上旬~6月下旬)に訪れると
約2000株の花菖蒲で埋めつくされる勾玉池も
見ものですよ♪

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