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幹細胞をわかりやすくご説明、幹細胞培養液とはどんなものなの?

医療では、「幹細胞」の性質を利用して、細胞そのものを薬としてけがや

病気を治す「再生医療」という新しい病気の治療や臨床研究が行われていて、

その有効性が確認されています。

この医療にも使われている「幹細胞」から抽出された「ヒト由来幹細胞培養液」は、

美容の世界でも今一番注目されています。

まずはその「幹細胞」とは、「幹細胞培養液」とは、どのようなものなのか、わかりやすくまとめてみました。

幹細胞とは

私たちのからだは、60兆個、200種類の細胞で成り立っています。

その細胞の元になるのが幹細胞です

この幹細胞は、私たちがけがをしたら、
SOSをキャッチしてその傷を一生懸命に治そうとしてくれる、、、

簡単にいうと細胞の赤ちゃんであり、

体の中の小さなお医者さんです。

 

わたしたちのからだの細胞は、1日の間
に約1兆個もの細胞が入れ替わっている
のです。

不要になった細胞が死んでいく際、そ
の近くの元気な細胞を細胞分裂させ2個にし、

失った細胞と同じように成長させていくことで
入れ替えを行っています。

健康なからだは1ヶ月で約30兆個の細胞が新し
く生まれ変わる
のです。

 

このように、ひとつひとつの細胞の寿命が短く、
絶えず入れ替わり続ける組織を
保つために、
失われた細胞を再び生み出して補充する能力を持った細胞。

こうした能力を持つ細胞が「幹細胞」です。

 

幹細胞には、弱っている細胞を活性化し、
毎日減っていく重要な細胞を増やしてくれる働きがあります。

けがをしたときに傷口を治すために幹細胞が集まり、
そこで細胞の分化や分裂を繰り返して機能を再生し、
回復させるという大事な働きです。

 

 

幹細胞の2つの能力

幹細胞には2つの能力があります。

1、さまざまな細胞になることができる能力(分化能)

皮膚、赤血球、血小板など、わたしたちのからだ
をつくるさまざまな細胞を作り出す能力です。

1つの「受精卵」から

血をつくるなら血液系の細胞、

神経をつくるなら神経系の細胞

というように細胞ごとに役割が決まっている細胞です。

 

『増殖』何度も細胞分裂を繰り返して数を増やします。

『分化』細胞分裂の途中で、それぞれの細胞が
自分に見合う形や機能を身につけて分化していきます。

 

2、自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができるという能力(自己複製能)

役割分担以外に決まった役割を持たず、
いろいろな細胞になれる細胞です。

図:幹細胞とは

 

 

幹細胞の3つの種類

1、受精卵(全能性)

精子と卵子が受精をすることで生成されるのがこの全能性幹細胞です。

つまり私たちのからだをつくった一番初めの細胞ということですね。

どんな種類の細胞にもなれる能力を「全能性」といい、

体をつくっている細胞すべてに変化することができる幹細胞のことをいいます。

 

受精したあとから2週間後の受精卵だけがこの能力を持っています。

胎児や胎盤などいのちをつくりだす全ての細胞になることができます。

 

2、ES細胞(万能性)

受精卵が2週間を過ぎると胎児になる部分とそれ以外の器官になる部分に分かれます

このうち胎児になる部分のことをES細胞(胚芽幹細胞)といい、カラダのすべての細胞になることができます。

 

 

3、成体幹細胞(多能性)

胎児になると、特定の細胞にだけ分化が可能な「多能性」という体を作っている細胞

すべてに変化する能力を持った「成体幹細胞」へと変化します。

成体幹細胞はなんにでもなれる赤ちゃん細胞で、

それぞれ指令されたものにのみ成長し役割を果たします。

わたしたちのからだの

血液の細胞になる「造血幹細胞」、

神経の細胞になれる「神経幹細胞」、

皮膚や骨、脂肪細胞になる「間葉系幹細胞」

などがあります。

わたしたちのからだの細胞であれば、どのような細胞でも作り出すことのできるのが

「多能性幹細胞」です。

 

山中博士がノーベル賞を受賞されたiPS細胞は卵子を使わずに、体内の線維芽細胞などをもとにして、

遺伝子操作することで、人工的につくった「人口多能性幹細胞」のことなのです。

 

 

脂肪由来ヒト幹細胞とは

脂肪由来幹細胞とは、脂肪から抽出した幹細胞のことです。

「脂肪由来幹細胞」は、特に多彩な細胞に成長することができる特殊な幹細胞です。

腹部や太ももなどの皮下脂肪から簡単に得ることができるのです。

再生医療の分野では、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、

肝機能・腎機能障害、アレルギー疾患など

さまざまな病気に対する治療に世界中で試みられています。

 

脂肪由来ヒト幹細胞培養液とは

再生医療分野では、2012年に名古屋大学で、

幹細胞を移植することなく、その培養液のみで、歯周組織の再生に成功しています。

 

脂肪由来幹細胞培養液には500種類以上のタンパク質成分が含まれており、

細胞活性のカギであるサイトカインという情報伝達物質が豊富に含まれていてます。

 

このサイトカインは、野球のチームでいうと監督のような役割で、

チームのメンバーである線維芽細胞や表皮幹細胞に命令して、

チーム(細胞)を活性化するとともに、細胞増殖を促し、肌組織の再生を強化します。

 

この幹細胞そのものを使わず幹細胞を増やす時に分泌する成分を使ったもう一つの再生医療が

幹細胞培養液です。

幹細胞そのものでなくても、幹細胞を増やす時の培養液にたくさんのタンパク質や

成長因子が組織の再生に重要な役割を果たしていて

幹細胞培養液は幹細胞移植と同等の再生能力を持っているが解明されているのです。

 

 

-あとがき-

いかがでしたでしょうか?

最近は「再生医療」や「幹細胞」といっても耳慣れた言葉になってきていますが、

具体的にはわかりづらいものですね、少しでもご理解いただけたら幸いです。

日進月歩で日々研究は進められていて、ヒト幹細胞の働きを化粧品に用いた、

究極のアンチエイジングコスメが注目されています。

次回はその点についてお話します。

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