京都宇治の萬福寺で普茶料理をいただく

昨日の伏見稲荷大社からJR奈良線、稲荷駅から5駅、約30分ほどの黄檗駅(おうばくえき)へ。

歩いて約10分くらいのところに萬福寺というお寺があります。

京都宇治の萬福寺で普茶料理をいただく京都宇治の萬福寺で普茶料理をいただく

萬福寺とは

萬福寺は中国福建省から江戸初期に渡来した「隠元禅師」が、後水尾法皇や徳川4代将軍家綱公の尊崇を得て、1661年開創された日本三禅宗(臨済、曹洞、黄檗)の一つ黄檗宗の大本山です。

隠元禅師はこの地に自分が中国に持っていた寺と同じ「黄檗山萬福寺」と名づけ、

禅にまつわる数々の文化を日本に伝えました。

そのため、この萬福寺も、すべてが中国の明時代の様式で造られています。

中国式の巨大な伽藍は中国の明朝様式を取り入れた、創建当初のままの伽藍配置は他に例がなく、国の重要文化財となっています。

お経も「梵唄(ぼんばい)」という歌のような一定のリズムにあわせて読経し、唐韻とよばれる中国語で読まれているそうです。

萬福寺のシンボル

仏像の写真を撮ることは禁止というところが多いのですが、こちらは修行僧以外なら何でも撮っていいそうです。

萬福寺のシンボル

萬福寺のシンボル的存在の黄金の巨大な布袋様です。

布袋さんは中国に実際した、おなかが突き出した福々しい風貌の禅宗のお坊さんだったそうです。

大きな袋を担いで各地を渡り歩き、あちこちで人を助けたため、「弥勒菩薩の化身」とも呼ばれたことから

この布袋さんは、「弥勒菩薩」と呼ばれています。

お釈迦様の入滅後、56億7千万年後にこの世に降臨して人を救ってくださる、と言われる未来の仏様で、仏教の世界ではたいへん重要な存在です。

そのためこちらでは、天王殿というお堂の真ん中に鎮座されているそうです。

萬福寺のシンボル

開版(かいぱん)という巨大な木製の魚です。

おなかのあたりを木の棒で叩いて、食事時間などの始まりを修行僧たちに知らせるものです。

どこの寺でも、ご家庭にもある〝木魚”はこれが変化したものなのです。

隠元禅師が伝えた「普茶料理」

隠元禅師は寺院伽藍だけでなく、美術・印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹(タケノコ)・木魚などをもたらしてくれました。

それまで日本になかった食材などを日本に持ってきてくれたため、当時の江戸時代の文化全般に、大きな影響を与えたと言われます。

中でも「普茶料理」は中国の精進料理ですが、日本の精進料理(禅僧の質素な食事)とはイメージが異なります。

まず見た目もが全く違います。美しく盛りつけられる料理は、高タンパク・低カロリーで栄養面にも優れ、風味も豊かで、席を共にする人たちが一堂に楽しく感謝しながら料理をいただけるようにとの意味が込められているのです。

基本的に一つの長方形の座卓(卓袱台、ちゃぶだい)を4人で囲み、一品ずつの大皿料理を分け合って食べるという様式が非常に珍しがられたそうです。

万福寺の普茶料理

万福寺の普茶料理

普茶料理(ふちゃりょうり)の「普茶」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味を示すところから生まれた言葉です。

中国文化の香りがし日本の山野に生まれた自然の産物を調理し、すべての衆が佛恩に応え報いるための料理です。

席に上下の隔たりなく一卓に四人が座して和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが普茶の作法です。

筝羹(シュンカン)

万福寺の普茶料理

旬の野菜や乾物の煮物などを大皿に盛り合わせた一皿で、
普茶料理の中の華ともいえます。

もどき

万福寺の普茶料理

うなぎの蒲焼もどき。つぶした豆腐と山芋を混ぜ、のりを片面に張って揚げ、再度照り焼きにして作ります。見た目だけでなく、食感もうなぎに似ています。

見るだけで楽しくなる料理の工夫が、席を和やかに引き立ててくれます。

麻腐(マフ)

万福寺の普茶料理

ごま豆腐の元祖ともいうべき洗練された逸品です。
ゴマの旨味と香りが口の中に広がります。

寿免(スメ)

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万福寺の普茶料理

清湯(チンタン)ともいわれる澄まし汁。
具に唐揚げが入っていてなんとも珍しい一品ですが、淡味で非常にあっさりとしています。

浸菜(シンツァイ)

万福寺の普茶料理

普茶料理のなかで淡味の一皿。
季節感のある食材を用いて他の料理を引き立てます。

雲片(ウンペン)

万福寺の普茶料理

禅の心を表す雲片。細かく刻んで葛でとじ、雲に見立ててあります。

他の料理を作る際に出た野菜の切りくずを集めて葛でとじた料理。

普茶料理の代表的な料理です。

油じ(ユジ)

万福寺の普茶料理

一見てんぷらのようですが、素材や衣自体に味がついており、唐揚げに近い料理です。梅干しや饅頭などの変わり食材も楽しませてくれます。

水果(スイゴ)

万福寺の普茶料理万福寺の普茶料理

料理の最後をしめくくるデザートです。果物と甘味で口の中をすっきりとさせてくれます。

萬福寺H.P参考

禅宗では「五観の偈(ごかんのげ)」という厳しい戒律もあることも忘れてはいけないことです。

<五観の偈>

  • 一つには、功の多少を計り彼の来処を量る
    (この食事が、多くの人々や生命に支えられていることに感謝します。)
  • 二つには、己が徳行の全闕と忖って供に応ず
    (自らの行いがきちんとしているかどうかを反省して、食事をいただきます。)
  • 三つには、心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす
    (食事の量や内容にかかわらず、正しい心で残さずいただきます。)
  • 四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり
    (食事は身と心の健康を保つための、一番の薬です。)
  • 五つには、道業を成ぜんが為に應にこの食を受くべし
    (自分の仏道修行、目標、責務を成し遂げるための食事です。)

引用:http://www.obakusan.or.jp/

インフォメーション

住所京都府宇治市五ヶ庄三番割34
電話0774-32-3900
拝観時間9:00~17:00
拝観料500円
アクセス電車
■JR奈良線「黄檗」下車 徒歩5分
■京阪宇治線「黄檗」駅下車 徒歩5分

■「滋賀方面」からお越しの場合
・・・京滋バイパス「宇治東」ICから5分■「大阪方面」からお越しの場合
・・・京滋バイパス「宇治西」ICから10分
普茶料理5000円コース、7000円コースがあり、2名より予約ができます
3000円普茶弁当、1名より予約できます(すべて税別)営業時間は11:30~14:30
お席には13:00までにお入りください。
予約は3日前の午前中まで、電話予約のみ
その他座禅、写経などの指導、宿泊して修行体験(食事は、普茶料理ではありません)

萬福寺駐車場

全収容台数60台
営業時間9:00-16:30
料金1時間30分¥500以降30分毎¥200
領収書発行:不可
使用可能紙幣:千円札
提携普茶料理利用客は無料
トイレあり

-あとがき-

萬福寺といえば普茶料理といわれるくらいの代名詞となっています。

禅宗では、たとえ植物といえども命があるので、できる限り食材を無駄にしないという考え方があります。

野菜の切りくずまでいただくことで、わたしたちを生かすために命を捧げてくれた植物たちに感謝の意を表すということですね!

こちらはお昼の営業のみですので、早めのランチを摂って、伏見稲荷大社や平等院にいかれてもいいですよ。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

またお目にかかれることを、楽しみにしております。

?マナー&エステ サロンドクレモナ?

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