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五月人形はなぜ飾るの?鯉のぼりや吹き流し、矢車の意味は?
端午の節句は男の子の節句、五月人形を飾るもの、、、ですよね!
端午の節句の由来についてはこちらの記事をご覧ください⇓。
「端午の節句の意味や由来、菖蒲湯やちまき、よもぎのいわれとは」
五月人形、、、ではなぜ飾るのでしょうか?
鯉のぼりのうたでも おおきいまごいはお父さん~♪ちいさいひごいはこどもたち~♪
と歌われていますが、、、鯉のぼり、吹き流し、矢車の意味は?
先人のつくられた風習が一体どのような意味を持って継承されて来たのでしょう
その歴史についても紐解いてみました。
もくじ
端午の節句になぜ五月人形を飾るの?
五月人形を飾る由来は、鎌倉時代に、鎧や兜は、梅雨の湿気で傷んでしまうため、梅雨入り前の五月に座敷に出して手入れを行う習慣から発祥しています。
鎧と兜は武士にとって戦の道具だけではなく、「命を守る」象徴として神社に奉納するというしきたりが存在し、これらの意味が融合されていきます。
そして、江戸時代の初期になると、古来、わざわいは家の外から侵入してくると考えられてたため、
その災いを防ぐ意味から天の神様を招くため、端午の節句に武家では家紋の付いた旗やのぼり、長刀などの武具類を屋外に飾りました。
庶民たちもそれを真似て、鎧兜を買うだけの経済的余裕がなかったので、紙でできた張り子の鎧兜を飾ったり、家の前に長刀、槍、幟、吹流などを立て並べたりしました。
やがて庶民の間で、人形(ひとがた)信仰が広まります。
自分に降りかかる災厄を人形に身代わりになって背負ってもらうということから、兜の上に神様が降りてくる目印として人形を飾るようになりました。
この人形と人形信仰が融合し、人形だけが独立して飾られるようになったがこれが五月人形の発祥であるといわれています。
内飾り
そして、江戸後期になると、これらの節句飾りはミニチュア化して屋内に内飾りとして飾られるようになります。
魔除けの赤い布を敷いた上に幟や槍を立てた枠を置き、その前に人形や鎧、兜などを並べ、これに柏餅や粽などを供える座敷飾りが普及しました。
これが現在の節句飾りの原形です。
武家の家庭に男子が誕生したことによって世継ぎが出来たお祝いと、一族の繁栄を願って兜や鎧を飾る習慣が生まれ現代にも引き継がれているのです。
「命を守る」象徴として、病気や怪我、災いなどから守ってもらうという願いを込めたものです。
鯉のぼりの意味は?
もともとは神様に降りてきていただく目印だったといわれています。
鯉のぼりも五月人形と同様に江戸時代に生まれました。
武家時代に、武士の背中に差す戦場での目印となる「旗指物(家紋が入った旗)」
が幡とよばれる幟(のぼり)となり、江戸幕府の将軍家では、五月五日に男の子のお祝いとして、兜や鎧と一緒に幟を立てていました。
武士の人が立てていたのぼりは家紋だけのものでしたが、これに対抗して庶民が立てていたのぼりは武者の絵などを描いた「武者のぼり」と言われるものでした。
時代がすすみ、これが庶民の間では「吹き流し」を飾る習慣になり、吹き流しに鯉を描くようになって、現代の鯉のぼりに変化したのです。
このころ、武家以外の庶民はのぼりを立てることを禁じられていた地域も多く、庶民の間で鯉のぼりが普及したという経緯もあるそうですよ。
なぜ鯉なのでしょうか?
鯉のぼりの由来は中国の故事にあるようです。
『登竜門』という言葉の語源でもあります。
「黄河の急流をさかのぼり、龍門の滝を登りきった鯉は、霊力が宿り、龍となって昇天する」
という中国の故事から、
鯉は立身出世の象徴とされていた事や、
竜は皇帝の象徴でもあり縁起の良い物の一つとしてされていました。
もともと日本では将軍に男の子が生まれると家紋の付いた旗やのぼりを立てて祝う風習が
庶民にも広がり、「吹き流し」を飾る習慣となりました。
のちに立身出世の象徴として鯉を幟にして飾るようになったのが鯉のぼりの由来と言われています。
どんな試練にも耐えて立派な人になるようにと、子どもの出世を祈るために立てられるものです。
鯉のぼりの色
鯉は上から
「真鯉(まごい)」黒
「緋鯉(ひごい)」赤
「子鯉(こごい)」青
と呼ばれ、今ではこの黒、赤、青の三色が主流となっています。
鯉のぼりの色の歴史
江戸時代:「黒い真鯉」だけで、「子ども」を表していました。
⇓
明治時代:「黒い真鯉=父」、「赤い緋鯉=子ども」と色の意味も変化。
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昭和以降:「黒い真鯉=父」、「赤い緋鯉=母」「青い子鯉=子供」と現代も定着しています。
実際に青い鯉は存在しませんが、昭和39年に開催された東京オリンピックの五色の五輪をきっかけに、鯉のぼりの多色化が始まったそうです。
陰陽五行の色の意味合いから、
「黒い真鯉=父」安定と生命の源の供給、知恵と育成
「赤い緋鯉=母」成長と繁栄、平和な家庭に不可欠な要素を表現
「青い子鯉=子供」子供達の健やかな成長を守る物
という意味も含まれています。
もし下のお子様ができたときは緑か紫の鯉を足してあげるといいそうですよ。
吹き流し
鯉のぼりの一番上のひらひらは「吹流し」と呼ばれています。
吹流しは、戦国時代から「魔除け」の意味でのぼりに使われていました。
吹流しの色は、中国の五行の色にならって「赤、青(緑)、黄、紫(黒)、白」の五色が使われています。
その五色は中国の「五行説(ごぎょうせつ)」に由来していて、
水・金・地・火・木を意味する色で、
世の中の万物、森羅万象はこれらの要素で成り立っていると考えられています。
陰陽五行の五つのエレメントの相生相剋は、すべてが一方通行でつながっていて、
一筆書きすることができます。
つまり、五行の形は、「魔」が入り込む隙間がないのですね。
鯉が試練の滝を登る時に、「魔」が寄りつかないようにとの願いを込めて、天空にはられた魔除けの結界、それが「吹き流し」の五色の意味なのです。
参考:http://blog.livedoor.jp/k_toshi444/archives/4624369.html
鯉のぼりのカラカラ回る矢車の意味は?
ポールの上に必ずついている「矢車」。
この矢車が風に吹かれてカラカラと音を立てるのは、神様を呼び寄せるためのものなのです。
これは、昔は「招代(おきしろ)」と呼ばれる、赤や黄色の布切れがついていただけのものでした。
それが時代とともに変化し、「お榊(さかき)」「杉の葉」「柏の葉」を棒の先につけたものになり、江戸末期になると、球状の駕籠をつけた「駕籠玉(かごだま)」と呼ばれるものになりました。
その後は 金箔で飾られたものが広まって現在の矢車の形になったといわれています。
現在の矢車は回転球の部分と矢車の部分からなっていて、
回転球は神様が下りてくる目印のような意味が込められている
矢車は武将の持つ弓矢を模しています。
やはり矢車も、矢が象徴している邪気を破るもの、魔除けの意味もこめられているようです。
-まとめ-
昔は赤ちゃんや子供がなかなか元気に育たなかったという背景もあって、
命を守る象徴として、鎧兜や、五月人形を飾ることで、男の子に災厄や病気が降りかからず、健やかに成長するという祈りを込めているのです。
人形は男の子の身代わりとして扱われ、男児に訪れるあらゆる災いを代わりになって背負ってくれるとも言い伝えられています。
そして、勇壮にたなびく鯉のぼりは、
男の子が困難に打ち勝って、たくましく成長するように、立身出世を願ってのものです。
すべてに通ずるのは、「魔除け」を神に願い、無事の成長を祈るものでした。
いずれも習わしの中には、両親や家族のあたたかな祈りが込められていますね。
時代はかわれども、子を思う親の気持ちは同じです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
またお目にかかれることを、楽しみにしております。
?マナー&エステ サロンドクレモナ?
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