エレクトロポレーションとイオン導入はどう違うの?副作用は?導入する成分は何がいいの?
イオン導入というのはもう耳慣れた美容の手法として、美容成分をより有効に浸透させるために多く扱われてきましたが、
最近はエレクトロポレーションによって、微弱な電気刺激を与えることで、角質層まで美容成分を届けることができるようになりました。
そのエレクトロポレーションとはどのようなメカニズムで、これまでのイオン導入とはどう違うのでしょうか?
また副作用は?どのような成分を導入することで効果が期待できるのでしょうか?
もくじ
エレクトロポレーションとは
電気穿孔法(でんきせんこうほう、electroporation)[1][2]とは
電気パルスで細胞膜に孔をあけ物質を導入する手法である。
エレクトロポレーションと呼ばれる。
形質転換法の一種として用いる場合は、細胞懸濁液に電気パルスをかけることで細胞膜に微小な穴を空け、DNAを細胞内部に送り込むことで、形質転換することができる。
この方法は、大腸菌や動物細胞、糸状菌などの形質転換に使用されている。
他の形質転換法に比べて簡単であることが大きな利点ではあるが、専用の器械を必要とすることなど短所も多い。
がん治療への応用も進んでおり、がん細胞への抗がん剤の導入に用いられていて、同様の手法は美容法にも応用されている。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/電気穿孔法
簡単に言うと、特殊な電気パルスで、細胞と細胞の間に一瞬だけスキマを開け空洞を作り、美容成分などの分子を細胞内に導入する技術のことです。
もともとは医療の分野で研究開発が進められてきた技術を美容分野に応用したものなのです。
エレクトロポレーションのメカニズム
私たちの肌は、表面から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。
そして、表皮の一番外側には、バリアの役割をする角質層があります。
角質層はレンガを積み重ねたようになっていて、細胞間脂質(セラミド)によってぴったりと埋め尽くされています。
引用:https://www.bing.com/
このため、化粧水や美容液などを肌に塗っても、角質層より下に美容成分を浸透させることができないのです。
しかし、エレクトロポレーションなら、特殊な電気パルスの力で細かい振動を与えることによって、細胞同士に一時的にすき間をつくることで、美容成分を肌の奥にまで浸透させることができるのです。
エレクトロポレーションはイオン導入より効果的
以前からある電気の力を使った浸透法にイオン導入があります。
イオン導入では、ごく小さな分子の成分しか導入することができません。
分子が大きいヒアルロン酸やコラーゲントラネキサム酸、CoQ10などのイオン化しない分子などは、浸透することができないのです。
しかし、エレクトロポレーションなら、一時的に肌細胞にすき間をつくるので、分子が大きい成分でも浸透させることができるのです。
その効果はイオン導入の6~20倍といわれています。
引用:https://www.bing.com/
エレクトロポレーションで導入できる美容成分
エレクトロポレーションは、細かい振動を与えることによって、細胞同士に一時的にすき間をつくって、美容成分を肌の奥にまで浸透させるので、なんでも入ってしまいます。
合成成分や肌に負担をかける成分が入っていると大変なので、無添加で安全なものを選びましょう
エレクトロポレーションによって安全に導入できる美容成分を一部紹介しておきます。
ビタミンC誘導体、ヒト肝細胞培養エキス、プラセンタ、ヒアルロン酸、コラーゲン、トラネキサム酸、成長因子、ビタミンA・E、グリシルリシン、セラミド、エラスチンなどです。
エレクトロポレーションによる副作用
エレクトロポレーションはイオン導入のように、phの変化がないため、肌に優しい施術ではありますが、
美容成分との相性があわなったり、重度の金属アレルギー体質など個人的な体質の問題で、まれに赤味が出たり、かなり敏感肌な方は肌が荒れたりすることもあります。
また、電気パルスで細胞同士に一時的にすき間をつくって成分を浸透させるので、良いものだけでなく悪い成分も入ってしまいます。
このため、導入剤する美容液の純度が低かったり、添加物などによって、肌トラブルを起こす可能性があります。
合成保存料、合成香料、パラベン、界面活性剤、鉱物油防腐剤、乳化剤などを配合した美容液や化粧品には、
エレクトロポーレーションでは使わないように気をつけましょう。
ヒト幹細胞培養液をエレクトロポレーションで浸透させた効果について
導入できる成分の中でも一押しはヒト幹細胞培養液です。
ヒト幹細胞培養液をエレクトロポレーションで浸透させることによって、さらに効果的に細胞を活性化することができます。
また以下のような成分の働きがさまざまなお肌のトラブルを改善に導きます。
EGF(表皮細胞成長因子) ターンオーバーの促進、シミやクスミの改善
FGF(維芽細胞成長因子) ハリや弾力を与える、シワやたるみの改善
IGF(インスリン様成長因子) 壊れた細胞の修復、コラーゲン・エラスチンを増やす
PDGF(血小板由来成長因子) 線維芽細胞増殖の促進、IGFと結合してエラスチンを強化
TGF-β(トランスフォーミング成長因子) 抗炎症作用、敏感肌の改善、コラーゲンやエラスチンの構造を強化
VEGF(血管内皮細胞成長因子) 新しい血管の再生
引用:https://make-a-good.com/
エレクトロポレーションの効果の持続時間は、個人差もありますが、数週間〜1か月程度なので、効果をより持続させるには定期的な施術を受ける必要があります。
当サロンでも、ERヒト幹細胞培養液スキンケアシリーズをお薦めしています。
-おしまいに-
エレクトロポレーションは導入する美容成分によって効果に大きな違いがあります。
細胞を活性化させ、自らの自活力を再生させる幹細胞培養液を塗るだけではなく、エレクトロポレーションで導入することによって、さらに活性され、本来の美しさを引き出せます。
効果だけでなく導入する際には、成分をチェックするようにこころがけましょうね♪