新生児のお祝い②/お食い初め

赤ちゃんが生後100日頃に行われる「お食い初め」の儀式について

お話します。

「百日祝い(ももいわい」「箸始め」、生後100日頃は乳歯が生え

始めることから「歯固め」とも言われています。

平安時代は「五十日(いのか)の祝い」としてお餅をおもゆの中に入れ

柔らかくして赤ちゃんのお口に少しだけ入れるというものでした。

源実朝がお食い初めを祝ったと「御妻鏡」に記述もあります。

それが魚を食べさせる「真魚(なま)始め」と一緒になって室町時代に

「お食い初め」として儀式が定着したようです。

お食い初め

1、お食い初めの日程

お食い初めとは生後100日か120日目の伝統的な行事で「飲む」

から「かむ」に代わる節目に赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」

という願いを込めて行う行事でお昼でなく夜に行うことで、長生きの

おまじないもあるようです。

赤ちゃんとお母さんの体調に合わせ3か月~4か月の家族の都合の

よい日に行ないましょう。

 

2、お食い初めに用意するもの

歯固め用の石、子供用の食器、料理を用意します。

男子朱塗りの膳、女子は内側は朱塗り、外側は黒塗りの膳が正式。

最近はお祝い後も使えるような器を使うことが多い。

祝い箸

祝い膳に用いる箸のことで、晴れの日の席には欠かせない箸です。

箸の長さは「末広がりの八寸」(約24cm)と決められており、

柳の木で作られており両端が細くなるように削った丸箸をいいます。

「末広がりの八寸」とは、「八」という字が下のほうに向けて次第

に広がっていくので、末広がりの形を表している縁起物です。

 

歯固め

お食い初めの中で「石のように丈夫な歯が生えて、長生き出来ます

ように」という願いをこめて行なう儀式です。

 

1、歯固め石

歯固め石は食べ物と一緒に置きます。正式には赤、黒、白の3種類

の小石ですが、手に入りづらいのでこだわらなくていいようです。

 

2、歯固め石の代用品

蛸:「多幸」という語呂合わせから縁起の良い食べ物とされています

くるみ、栗:硬いものとして石の代用品

梅干し:しわしわになるまで長生きできるように

 

3、歯固め石の用意の仕方

●お宮参りの時に神社でご祈祷の時にいただく場合もありますが、

境内にある小石をお借りし、お食い初めが終わったらお返しします。

●近くの河原できれいな小石を拾う

●通販で購入する。

「お食い初め」の膳

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和食の一汁三菜を基本とした「祝い膳」を用意します。

尾頭付の魚:めでたいという語呂合わせで焼き鯛を用いることが

一般的です。尾頭付には「首尾一貫」という意味も込めらています。

その他鮎や鰆など

飯椀:赤飯の「赤」は魔除けや厄払いの力があるとされています。

季節によって栗ご飯、豆ごはんなど

吸い物:吸う力が強くなるようにという願いが込められています。

蛤は貝合わせに使うように、二つに分けても元々の貝殻にしか

合わないことから、よき伴侶にめぐり会うようにという願掛け。

その他に海老や季節によって松茸など。

炊きもの:昆布・・よろこぶの語呂合わせ

蓮根・・先を見通せるように

筍・・まっすぐにすくすくと育つように

里芋・・子孫繁栄

香の物:歯固め石

正式には「養い親」とされる祖父や親戚の中で一番長寿の人にお願いを

します。長寿を願う意味で最年長者に食べさせてもらうというものです。

男の子なら男性の左ひざに女の子なら女性の右ひざに赤ちゃんを座らせ

て行ないます。

お食い初めの食べさせ方は、ご飯→汁物、ご飯→魚、ご飯→汁物の順で、

他の膳がある場合は

ご飯→汁  ご飯→魚    ご飯→汁

ご飯→煮物 ご飯→汁    ご飯→酢の物

ご飯→汁  ご飯→歯固め石 ご飯→汁

といった順で赤ちゃんの口に箸を運んで「食べさせるふり」を

3度繰り返し、箸をおさめます。

歯固めの儀は用意した小石に箸を軽く当て、その端を赤ちゃんの歯茎や

唇にちょんちょんと当てます。無理に石を口に入れて噛ませる必要は

ありません。

この日に「色直し式」といって白い産着から色付きの衣類にに着替えさ

せるような儀式を一緒に行うこともあります。

 

「お食い初め」のお祝いを贈る

お食い初めに招待されるのは、ほぼ近親者ですが、お祝い、贈り物は

用意した方がいいでしょう。

●現金であれば5千円~1万円くらい

●水引は蝶結びのものに表書きは「御初膳御祝」「祝御食初」

 

まとめ

伝統的なやり方にこだわる必要はありません。最近は離乳食でされる

家庭もあり、無理なく赤ちゃんが健やかに育つことを家族が共に祝い

思い出に残る儀式になればいいですね。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます

またお目にかかれることを、楽しみにしております

🍀 エステ&マナー サロンドクレモナ🍀

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