X

いちじくの栄養と美容にも抜群の効果・効能 女性ホルモンとの関係とは?

地元の特産物の「いちじく」は夏から秋に
かけて市場にでまわります。

幼いころから頂くことも多く、この時期には
なくてはならない果物になっています。

実は私たちが食べているのは果実ではなく、
いちじくの花を食べているのです。

外皮の中にたくさんの小花が咲き、外からは
見えないことから、漢字で書くと
「無花果」なのです。

このいちじくは栄養豊富でその効果効能は、
女性にとっても、うれしいものばかりなので
ご紹介しますね♪

いちじくの栄養と効能

『いちじく』は不老長寿の果物といわれるほど、
実(花)も葉も薬効と栄養価が高い果物です。

原産地がアラビア南部と言われ、

古代ローマでは「不老不死の果物」、
トルコでは「聖なる果実」とされています。

日本へは中国経由で江戸時代に伝わりました。

葉の部分は薬用として煎じて飲んだり、
お風呂に入れたりできます。

 

タンパク質分解酵素

いちじくを木から切ったときの乳白色の液体
には、フィシンという成分が含まれています。

 

フィシンはタンパク質分解酵素プロテアーゼの
一種で、タンパク質を分解し、消化をしやすく
します。

アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素
含まれているため糖質や脂質の消化も助けて
くれます。

 

食べ過ぎやお酒を飲んだ後に消化を助け、
二日酔いを防ぐ効果があるのです。

また胃への負担を減らすことで、胃炎や、
それに伴う肌荒れなどを予防する効果も期待
できます。

 

「イチジクを触り続けていると指紋が消える」
という、いわれがあるほど、
フィシンのタンパク質分解能力は強く、
肉料理にイチジクを使えば肉が柔らかくなり、
コレステロー ルの分解にも役立つため食後の
デザートには最適です。

 

カリウム

いちじくに含まれるカリウムは、ミネラルの
一種で細胞内外の水分量・浸透圧を調整する
働きがあります。

 

からだの中の余分なナトリウム(塩分)や水分
を排出する働きを持っているので、
むくみを解消してくれます。

 

また、ナトリウムを排出することで、
血圧の上昇を抑えるのにも役立ち、
高血圧の予防に有効
です。

 

その他、カリウムの運搬を助けるマグネシ
ウムや、カルシウムや鉄分など骨や血の素
になるミネラルをバランスよく含んでいます

 

クエン酸

果汁にはクエン酸も含まれています。
疲れの原因となる乳酸を蓄積させない作用が
あるので、疲労回復や、肌のトラブルも防ぎます。

 

ポリフェノール、カロテノイド

果肉の赤色はアントシアニンによるもので、
目の疲れやかすみなどの原因となる、
ロドプシンの再合成を促す働きがあります。

 

ポリフェノール類やルテインなどカロテノイド
を含むので、赤ワインやブルーベリー、ザクロ
と同様に、脂肪酸などの酸化を防ぐ働きがあり、

活性酸素の働きを抑えることによって、細胞の
老化を防いだり、血をきれいにしてくれるので、
動脈硬化の予防に役立ちます。

ベンズアルデヒド

イチジクの果汁から抽出したベンズアルデヒド
は、がん細胞を麻痺させる、
ガン細胞増殖抑制効果
があると、研究が進め
られています。

 

自己治癒能力を高めポリープの除去などにも
改善作用があるようです。

抗炎症作用があり、のどの炎症を和らげます

 

植物繊維が豊富

食物繊維の種類には大きく分けて、
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の
2種類があります。

いちじくは水溶性の食物繊維である「ペクチン」
が豊富に含まれています。

 

血糖値の急激な上昇を抑え、コレステロール値
の上昇を抑制する働きがあります。

 

水溶性植物繊維は腸の善玉菌を活性化して、
腸内細菌を整える働き
ももっていますから、
腸内フローラのバランスを整える働きも期待できます。

 

女性にうれしい美容効果

  • 便秘解消効果
    食物繊維の「ペクチン」によって、
    腸の働きを活発にするため、便秘に効果
    があります。

 

  • 血糖値の上昇抑制効果
    糖の吸収を抑え血糖値の変動を緩やかに
    し、
    コレステロール値の上昇を抑制する働き
    があります。

 

  • 抗酸化作用、美肌効果
    いちじくには、
    ポリフェノールの成分「アントシアニン」
    によって老化の原因とされる活性酸素を
    除去する働きや、コラーゲンを安定させる
    効果もあります。
    また、「ザクロエラグ酸」が、
    紫外線によるシミの原因となるメラニン
    を作り出す酵素「チロシナーゼ」の働きを
    抑える働きがあるので、美白効果、シミや
    そばかすの改善が期待されます。

 

  • 美白効果
    厚生労働省が認めた美白成分「アルブチン」
    も含まれています。

 

女性ホルモンとの関係とは

いちじくの種子部分に大量に含まれている
「植物性エストロゲン」
という成分には、

女性ホルモンのエストロゲンと同じような構造
を持つ、
「植物性エストロゲン(フィトエストロゲン)」
が含まれています。

 

植物性エストロゲンは女性特有の悩み、
月経不順や生理痛、月経前症候群などの効果や、

更年期障害の緩和に効果が期待されています。

 

また、ビタミン・ミネラル類や鉄分などが豊富
に含まれているので、貧血予防や美肌、
デトックス効果も期待できます。

 

また、エストロゲンは「美肌ホルモン」
といわれているように、コラーゲンや
エラスチンの生成を促すなど、美肌のための効果
が認められています。

 

その他にも、いちじくの葉には、血圧降下作用
があることが認められていて、

民間療法においては、
「葉や枝を入浴剤として使えば、痔や神経痛、
婦人病や冷え性に効果がある」
とされ、
生の葉と茎を刻んで木綿袋に入れ、
水から沸かして煎じます。

 

-あとがき-

いかがでしたか?

いちじくが不老長寿の果物と言われている理由
をご理解いただけたでしょうか?

地元が特産物だけに、毎年この時期になると
毎日食べていますが、確かにお通じはよくなり、
夏バテ予防には最適です。

買うときの注意点は、前日が大雨の時は、
水が入って味が落ちるので避けた方が無難です。
小雨くらいであれば大丈夫です。
反対にお天気続きの時はとっても甘くなります。

私の主観ですが、本当に甘く美味しくなるのは
9月中頃です。10月の終わりごろになると、
皮がうすくなって、そのまま食べれます。

出始めは大きいのですが、甘みは少なく、
段々と小ぶりになって、皮がうすくなり、味が
凝縮されてくる感じです。

川西産のいちじく本当に美味しいですよ!

今年は是非このような効果を意識して食べて
みて下さいね♪

cremona: